2026年7月13日月曜日

文章の貼り付けと確認

授業中に出した課題に、大福帳で回答してもらうような運用をされている方も多いと思います。最近はAIに質問すればほぼ完璧な回答が得られますので、それを(だいたい)そのまま貼り付けて提出する学生も少なからずあるだろうと想像できます。

いちばんは、AIには回答が難しい、その授業を通じてしか答えにくい課題を設定することだろうと思いますが、それはなかなか難しいこと。むしろ、ネット上の情報やAIを学びに役立てる、といったスタンスのほうが建設的なのだろうと思います。

そんな事情もあって、大福帳に長文をペーストすると、確認のダイアログが表示されるように改修してみました。貼り付けようとする文章の出所を選択してもらい、かつ、情報源を明示するよう促すメッセージが表示されるというものです。

コメントを記入する際に、学生からのメッセージ欄に赤いアイコンが現れたら、それは、確認のダイアログに回答したことを示しています。アイコンにマウスオーバすると、回答の種類も(小さく)表示されます。

貼り付けの際に出るダイアログの意味や趣旨について、学生から質問などがありましたら、上記のような背景を説明いただければ幸いです。

2026年4月10日金曜日

所属が変わりました

ながらく務めた東北大学を2026年3月末で定年退職し、4月からは東北文化学園大学の工学部で働かせていただくことになりました。この 大福帳.js は、少なくとも私が大学に勤務しているあいだは運用を続けたいと思っております。引き続きよろしくお願いいたします。

2025年3月28日金曜日

LINE Notifyのサービス終了

教員からのコメントを学生に通知したり、反対に、学生からの書き込みを即時に教員に通知したりするため、これまでLINE Notifyが使えるようにしていました。授業を終えて、教室からオフィスに戻る途中で、LINEからの通知を開くのは、ちょっとした愉しみでもありました。

LINE Notifyの利用は無償だったため、費用を気にすることもなくありがたい限りでしたが、この3月末でサービス終了とのこと。

無償で通知を送信できるサービスを探してまわったのですが、LINE Notifyほど簡便でわかりやすいものはなかなか見つかりません。とりあえずの代替手段として、Discordのウェブフックを登録できるようにしておきました。

Discordにアカウントを作成し、スマホやパソコンにアプリをインストールして、テキストチャンネルを作成して、ウェブフックを設定し、そのURLを大福帳.jsに登録して・・・、といった具合に、少し手間はかかりますが、操作自体にそれほど難しいところは無いはずです。

2025年3月17日月曜日

ドメインの引っ越し

はやいもので、勤務先である東北大学を定年退職するまで、残すところあと1年になりました。2016年以来運用して来ました大福帳.jsは、どのタイミングで閉じようかと考えていたのですが、熱心にお使いいただいている先生も少なからずいらっしゃることもあり、もう暫く運用することにいたしました。

大学が管理するドメインは、退職後には使えなくなりますので、ちょっと気が早いかもしれませんが、新しいドメインを取得しました。

新しいドメイン名は daifukujs.org になります。従来のドメイン名( daifukujs.cds.tohoku.ac.jp )にアクセスすると、新しいURLにリダイレクトされるよう設定しておきました。

当面のあいだは、このような状態でサービスを提供いたしますので、引き続きご活用いただけましたら幸いです。

2023年10月27日金曜日

ChatGPTの利用

2023年8月にサーバーを更新した際に、大福帳.js にはChatGPTを呼び出す機能を追加してあります。加えて、ゲストユーザー用のチャットルームも設けました(コース設定で有効化する必要があります)。

高校生などの体験授業を依頼された際に、AIに関係した話題を取り上げるようにしているのですが、今どきは、ChatGPTや生成AIにも触れておきたいところです。ただ、無料版のChatGPTであってもユーザー登録が必要ですので、生徒にそれを強いるわけにもいきません。

そこで、大福帳.js にゲストチャットルームを設けて、URLさえ知らせれば、誰でもChatGPTと「会話」できるようにしてみたわけです。

コース設定で、OpenAI社のAPIコード(有償)を入力しておく必要はありますが、学生や生徒に GPT-4 に触らせることができるようになります。

本来の「大福帳」としての機能は必要無い場合でも†、教育用のChatGPT(へのインターフェース)として、大福帳.js をお試しください。

2023年10月2日月曜日

LTI連携の際のユーザー再確認

 Moodle等のLMSからLTIで接続する際、LMSから取得したメールアドレスと氏名を使って、大福帳.jsにアカウントが存在しなけれっば新たに生成し、自動ログインした上で、コースに登録する、という一連の動作が行われます。

その際に、LTI連携以外の方法ですでにアカウントが存在したり、別のLMSとの連携でアカウントが生成済みであったり、同じLMSでも(LMS側の)ユーザーIDが以前のものと異なる場合は、本人の再確認のため、ログイン画面からパスワードを入力が必要となります。

LTI連携で作成されたアカウントの場合、初期パスワードはランダムな文字列となっているため、ログインしたくでもできません。そこで、「パスワードをお忘れですか?」をクリックして、一旦パスワードリセット行い、そのパスワードを使ってログインすることになります。

ログインに成功すると、それ以降、LTI連携の際にパスワードによるログインは不要となります。

また、教員権限の付与されたアカウントについては、必ずパスワードを使ったログインが必要です。

「野良LMS」を立てることで、大福帳.jsのアカウントが乗っ取られることが無いようにするため、このような仕様になっています。

2023年9月14日木曜日

Office 365のメールサーバーからBAN

サインアップやパスワードリセットの際、 マイクロソフトのOffice 365メールサーバーに送信しようとして、

status=bounced (host mso-tohoku-ac-jp.mail.protection.outlook.com[104.47.23.74] said: 550 5.7.606 Access denied, banned s
ending IP [133.167.107.54]. To request removal from this list please visit https://sender.office.com/ and follow the directions. For more information please go to  http://g
o.microsoft.com/fwlink/?LinkID=526655 AS(1427) (in reply to RCPT TO command))

というエラーが出ていることに気づきました。引っ越し先のサーバーのIPアドレスで、以前にSPAM送信などがあったのでしょうか・・・。指示のとおり https://sender.office.com/ にアクセスしてBANを解除する申請を行いました。

* このアドレスは、当初、GoogleのメールサーバーからもBANされていました。いろいろと前科がある、ハズレのアドレスだったのかもしれません。

2023年8月から9月にかけて、メールでサインアップしようとして、いつまで経ってもメールが届かなかった方は、このことが原因かもしれません。


2023年9月9日土曜日

初めてのハードウェア障害

 大福帳.jsはさくらインターネット(株)のサーバーで動かしており、計画的なメインテナンスに伴う再起動の依頼は何度かあったのですが、この度、初めて予期せぬハードウェア障害で1時間半程度停止する事態になりました。

夏休み期間の週末の朝ということで、授業での利用は無かったのが幸いでした。

新サーバーに引っ越して早々の障害ということで、この先がちょっと心配です。

2023年8月10日木曜日

引っ越しが(ほぼ)完了

 大福帳.jsの新しいサーバーへの引っ越しが完了しました。新サーバーのURLは

https://daifukujs.cds.tohoku.ac.jp/daifukujs

になります。古いURLにアクセスしても上記にリダイレクトされるように設定してありますが、受講生に周知する際は、新しいほうを使うようお願いします。

Moodle等の外部ツールとしてお使いの教員の方は、URLの設定変更が必要です。必要な情報は各コースの「アクセス先情報とコード」で確認できます。

* サーバーを移行後も、細かい不具合がぽつぽつと見つかっており、その都度、修正を加えています。8月中には、こうした作業も収束できると見込んでいます。

2023年6月30日金曜日

サーバーのお引っ越し

大福帳.js は2016年の夏休みにプロトタイプのつもりで作って、案外と調子よく動作するので、現在までそのまま使い続けてきました。その間、OSやソフトウェアのバージョンが随分と古くなってしまったので、一念発起して、最新の環境でも動作するように書き直しました。

旧サーバーは2023年8月で閉じて、新サーバーに移行する予定です。

詳しくは、https://wagtail.cds.tohoku.ac.jp/coda/daifukujs.html をご覧ください。

2023年4月15日土曜日

ChatGPTは大福帳の替わりになるか

教育界隈でも急にChatGPTなどの生成系AIが話題にのぼるようになりました。

こうしたAIを「先生」や「パートナー」とするような新しい学びのスタイルは、じきに当たり前のものになるはずです。無料で、あるいは非常に安価に利用できることから、教育機会の格差を無くする原動力となれば良いな、と思ったりもします。

そうなると、教員が貴重な時間を費やして回答を書き込んでいる、この大福帳のような営みは、ずいぶんと時代遅れで非効率な営みのようにも感じられます。

その一方で、大福帳でのやりとりは、質問に回答したり、課題に対する正誤を判定するだけでなく、むしろ、教員と学生との関係性の構築を目的にしているところもあるので、少なくとも現時点のAIでは代替しにくいようにも思われます。

ただ、ドラえもんが野比家では家族同然に意識されているように、さらに進化したAIやロボットが、単なるティーチングマシンではなく、「教師」として意識されるようになる日も、それほど遠くないのかもしれません。

2021年3月4日木曜日

「学習弱者」へのチャネルとしての大福帳

 新型コロナ禍の中での大学授業のオンライン化について、内田樹氏が書かれたブログ

コロナが学校教育に問いかけたこと

が目にとまりました。

もともと大福帳は、授業の参加した受講者は全員が記入し、教員が全員に返信するというプロトコルによって、「学習強者」と「学習弱者」を区別せず通信チャネルを確保しようとする試みであったとも解釈できます。

どちらかと言えば「学習弱者」の側かと思われる受講者の書き込みは、『内容が難しかった』といった感想や、『復習したい』という表明だったりする場合が多いように見受けられます。こうした書き込みに対して、どんな返答をするのが「正しい」のか、私にはまだよく判っていませんが、ともかく何がしかのリアクションはするわけです。

仮に「正しく」はなくても、何らかのリアクションを返すことだけでも、無視を決めこむよりは、はるかにマシだろうと信じています。


2020年10月14日水曜日

対面式授業は要らない?

 後期の授業が始まって、対面式とオンラインの「ハイブリッド型」での実施が要請されるようになりました。単に登校を求めるだけでなく新入生の「仲間づくり」の機会を設ける意味でも、対面式の授業が必要だろうと、私もそう思います。

そんな中、2年生の授業(数学)で希望する授業スタイルについてのアンケートを実施したところ、6割以上の学生はオンライン(のみ)を希望しているようです。寒い時期の朝にわざわざ大学に出向くよりは、自室でパソコンに対面していたほうが「楽」でしょうし、実際のところ、対面授業の際に直接私に質問を投げかけてくる学生はごく少数でしたから、教室で教員と時空間を共有することに、彼らはあまり意味を感じていないのかもしれません。

実習室などを除けば、いずれ大学のキャンパスから一般教室は消えて、教材収録スタジオや共有学習スペースとして様変わりするのかもしれません。

2020年8月28日金曜日

時計の狂い

 LTI連携で大福帳.jsをお使いの方から問い合わせがあって、突然「過去に使われた情報が使い回されている...」というエラーが出るようになったとのこと。

調べてみると、LMS側から送られてきたLTIのナンスの時刻が数十分以上も過去のものなっていたため、チェックに引っかかっていたようです。

先方のLMSの時刻設定の狂いを疑い調べていただいたところ、停電でサーバーを落とした際に、時刻設定がずれてしまっていたとのこと。時計を直してトラブルは解消しました。

2020年5月12日火曜日

メールでまたトラブル

マイクロソフトのメールサービスを使っている学校の方から、サインアップのメールが届かないとの問い合わせがありました。ログを調べてみても

relay=xxxxx.mail.protection.outlook.com, .... , status=sent, ...

のように、正常に配送されているように見えます。さらに調べてみると、どうやら、大福帳.js サーバーからの受信を拒否しているのだけれども、エラーは返さない、という仕様のようです。

メールの管理者の方から、ブラックリストの登録解除の依頼を出していただいたところ、じきに、メールが届くようになりました。

備忘録として、「Office 365 スパム対策 IP 除外ポータル」のURLを記しておきます:
https://sender.office.com/

2020年4月26日日曜日

オンライン授業での成績評価

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面のあいだ、授業はオンラインで行うことになりました。当面のあいだ、が、どれくらいの期間になるのか、誰もわかりません。

オンライン授業用の教材を作るのも大変ですが、成績評価をどうやったら良いのか、といった声もよく聞かれます。

通常の定期試験のやり方をそのまま遠隔で実施しようとするのは、明らかに、無理があるように思います。まるで「遠隔囚人監視システム」を構築しようとするようなものです。

一回きりの到達度の評価から、累積的な普段の取り組みの状況へと、評価の軸を変えるほか無さそうですし、そちらのほうが、むしろ教育的ではないかと思っています。




2020年4月5日日曜日

遠隔教育

新型コロナウイルス対応のため、好むと好まざるとに関わらず、殆どの大学で遠隔授業が実施されるようになってきました。私の所属する大学でも、バタバタとその準備を進めているところです。

私が中学生の頃、電子工学に興味があったので、雑誌で見つけた通信教育を申し込んだことがありました。しばらくすると、何冊もの教科書と課題の束が郵送されてきました。熱心に教科書を読んで、課題に解答し、質問も添えて送ったところ、しばらくして、採点結果と質問への回答が本当に返ってきたので、とても興奮したことを今でも覚えています。先生から「とてもよい質問です」とあったのが、とても嬉しかった。今になって思えば、その「先生」は、どこかの大学生のアルバイトだったのかもしれません。

ともあれ、そんな風に、とてものんびりしたペースで学習は進んでいきました。

そんなことを思い出しながら、現代の遠隔授業の要件

「毎回の授業の実施に当たって、指導補助者が教室等以外の場所において学生等に対面することにより、又は当該授業を行う教員若しくは指導補助者が当該授業の終了後すみやかにインターネットその他の適切な方法を利用することにより、設問解答、添削指導、質疑応答等による十分な指導を併せ行うものであって、かつ、当該授業に関する学生等の意見の交換の機会が確保されているもの」(文部科学省告示第百十四号)

を読むと、随分とハードルが高くなったものだなぁ、と思わざるを得ません。通学制ということで、仕方ないのかもしれませんが。



2019年6月18日火曜日

メールでトラブル

新しいクォーターが始まり、130名ほどのクラスで 大福帳.js にサインアップするよう指示したところ、確認メールが届かない、という学生が少なからずありました。

その後調べたところ、どうやら、大学が提供している学生用のメールのサーバーが、大福帳.js から短時間に多数のメールが送られてきたため、「着信拒否」をしていた模様。詳しくは書けませんが、諸々の事情で、以前よりも学生メールのガードを固くせざるを得なかったようです。

大きなクラスで一斉にサインアップする場合は、受信側のメールサーバーの設定によっては、このような事態も想定されます。

機関として Gmail(G Suite for education) を使っている場合は、サインアップの際に、メールではなく、「Googe でサインアップ」を使うよう指示するのも手かもしれません。

2019年1月3日木曜日

シラバスの検索サービス

大福帳.js とは全く関係のないトピックですが、勤務する大学のシラバス検索用のサービスを開発したときに思ったことを書き留めておきます。

どこの大学でもシラバス検索用のシステムを提供していると思いますが、それらのほとんどが「SQLデータベース検索システム」を基本骨格にしているように思います。改めていろいろと触ってみると、その設計は業務システム的とでも言いますか、いまどきの学生向けでは無いような印象を強く感じました。

そこで、いつもスマホをいじっている学生達の様子などを思い浮かべながら制作してみたのが、QuickSyllabus (QSL) というサービスです。

今も昔も、ほとんどの学生は、「時間割上、選択可能な科目から無難な線でピックアップ」しているだけで、シラバスなんてきちんと読んでいるはずもなく、こうした取り組みの効果については、自分でもちょっと懐疑的なところもあります。

ただ、動作テストのために、あれこれ検索してみると、案外と大学の授業の様子がわかって、教員側の読み物、としては価値があるように感じました。かなり前からシラバスの内容充実が要請されたり、また、科目自体の多様化に伴って、科目数も増え、「ビッグデータ」とまでは言えないにせよ、シラバスは全体としてかなりのデータ量に膨らんでいます。その点では、読み応えもあります。

ただ、一番興ざめなのは、科目毎に標準化されているシラバスで、教員名と曜日、講時だけが違うリストが並んでいるのを見ると、ちょっと開いてみようという気が削がれます・・・†。

2018年12月14日金曜日

大学ICT推進協議会での発表

かれこれ1年前のことになりますが、大学ICT推進協議会の年次大会(広島)でこの大福帳.jsについて発表を行いました。そのときの原稿が一般公開可能な状態になりましたので、ここにリンクを貼っておきます。ご覧いただけましたら幸いです:

オンライン版「大福帳」を用いた授業改善(PDF)