私が中学生の頃、電子工学に興味があったので、雑誌で見つけた通信教育を申し込んだことがありました。しばらくすると、何冊もの教科書と課題の束が郵送されてきました。熱心に教科書を読んで、課題に解答し、質問も添えて送ったところ、しばらくして、採点結果と質問への回答が本当に返ってきたので、とても興奮したことを今でも覚えています。先生から「とてもよい質問です」とあったのが、とても嬉しかった。今になって思えば、その「先生」は、どこかの大学生のアルバイトだったのかもしれません。
ともあれ、そんな風に、とてものんびりしたペースで学習は進んでいきました。
そんなことを思い出しながら、現代の遠隔授業の要件
「毎回の授業の実施に当たって、指導補助者が教室等以外の場所において学生等に対面することにより、又は当該授業を行う教員若しくは指導補助者が当該授業の終了後すみやかにインターネットその他の適切な方法を利用することにより、設問解答、添削指導、質疑応答等による十分な指導を併せ行うものであって、かつ、当該授業に関する学生等の意見の交換の機会が確保されているもの」(文部科学省告示第百十四号)
を読むと、随分とハードルが高くなったものだなぁ、と思わざるを得ません。通学制ということで、仕方ないのかもしれませんが。
0 件のコメント:
コメントを投稿