2021年3月4日木曜日

「学習弱者」へのチャネルとしての大福帳

 新型コロナ禍の中での大学授業のオンライン化について、内田樹氏が書かれたブログ

コロナが学校教育に問いかけたこと

が目にとまりました。

もともと大福帳は、授業の参加した受講者は全員が記入し、教員が全員に返信するというプロトコルによって、「学習強者」と「学習弱者」を区別せず通信チャネルを確保しようとする試みであったとも解釈できます。

どちらかと言えば「学習弱者」の側かと思われる受講者の書き込みは、『内容が難しかった』といった感想や、『復習したい』という表明だったりする場合が多いように見受けられます。こうした書き込みに対して、どんな返答をするのが「正しい」のか、私にはまだよく判っていませんが、ともかく何がしかのリアクションはするわけです。

仮に「正しく」はなくても、何らかのリアクションを返すことだけでも、無視を決めこむよりは、はるかにマシだろうと信じています。