2017年10月25日水曜日

大福帳のちょうどよさ

大福帳.js は、昨年の夏休みの終わり頃、10月からの授業に間に合わせようと、やっつけ仕事的に作ったものです。早いもので、あれから1年以上が経ったことになります。

ソフトウェアとしての大福帳.js は、別段、技術的に優れたところもありませんが、「大福帳」という仕掛けそのものは、日本の大学の学部授業で使うのに実に「ちょうどよく」できているなぁ、と強く感じるようになってきました。

以前に、アメリカの大学で半年ほど過ごしたとき、学部生達が教員の部屋の前の廊下に列を成して「オフィスアワー待ち」をしている様子を目にし、学生が熱心なのは良いことだろうけれど、ああやって、一人ひとりに対応するのは大変だなぁ、と思ったものです。

ただ、同僚(物理が専門)が言うには、「ここの学生たちは、速度と距離と時間の関係すらちゃんとわかっていないんだ・・」とこぼしていたので、学生の熱心さは必ずしも学力とは比例していないようでした。

それに較べて、現在勤めているこちらの大学の学生はあまり質問に来ないので、楽といえば楽ですが、張り合いもありません。オフィスアワーを設けても学生がほとんどやって来ないのなら、代わりに、その時間を使って大福帳にコメント記入したとしても、過剰な負担増ということにはならないかもしれません。


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