2017年8月24日木曜日

大福帳への書込みの量

これまで2つの授業で大福帳.jsを使ってみたところ、熱心に書き込んでくれる受講生は、成績の方も概ね良好のようでした。一方、書込みの回数や記述量が少ない者の中にも成績上位者が居たりします。試みに、大福帳への1回あたりの書込み量(文字数)と期末試験の成績を散布図にしてみたところ、両者にあまり相関は認められませんでした(相関係数は0.2 程度)。

ただ、1回の書込み文字数が60〜80文字を超えるグループの中には、目立って点数の低い者は無かったことから、書込みの量は「要観察」者を見つけるためのひとつの材料にできるかもしれません。そこで、受講者の一覧の中に「平均文字数」も表示するよう、改修してみました。

なお、受講者の書込み量は平均すると60文字程度でしたが、Twitterのツィート(日本語・本文のみ)の平均が33文字程度らしいので、日常的なテキスティングよりは沢山の内容を書き込んでくれているようです。

2017年7月20日木曜日

「難しい」派

今期担当している「情報基礎」(130名ほど)という科目で、授業についてのキーワードと、質問や感想を大福帳に書いてもらっているのですが、ぽつりとキーワードだけ、や、感想が添えてあっても「難しい」の一言だけ、という書き込みを毎回繰り返している受講生がぽつりぽつりと居ることに気づきます。

動画等の教材へのアクセス記録を見ると、そういった中には、実質的に「授業に不参加」を決め込んでいる者も少なからず居る様子です。そうした受講者の大福帳への書き込みのパターンが何となくわかってきたので、次年度は、比較的早期に発見して、何か手を打つことができると良いのですが(といっても、特に妙案は無いのですが)・・・

多数の書き込みを「パターン認識」しながらコメントを返していると、だんだんと、自分が「人間AIロボット」みたいになっているような気がします。

2017年7月11日火曜日

「半転」式授業

1年生向けの「情報基礎」という科目で、コンピュテーショナル・シンキングの涵養を目的として、プログラミング演習を交えた授業を行っているのですが、大福帳.js の書込みをみると「難しい」、「よくわからない」とった単語がぽつりぽつりあって、ついて来こられない(あるいはついて来ようとしない)受講生も居るようです。

授業のフレームワークの完全に外側に居る人たちまでケアするのは難しいとしても、熱心に取り組んでどんどん先に行く学生と、そうでない学生とのギャップが広がるのはよろしくないので、毎回、予習用の動画教材を用意して、特に、「難しい」といった内容を書込みに対しては、動画を観てから授業に臨むようにコメントしています。

授業中、全員に予習動画を視聴するように言っているのですが、アクセス記録をみると、実際に視聴しているのは3〜4割程度といったところです。ただ、「動画を観て授業に出たら、ついて来ることができた」といった内容の書込みもあるので、「後続集団」の役には立っているようです。

私には大人数クラス(130名ほど)で反転授業を実施するスキル(とそれを準備する覚悟)はありませんが、「半転」くらいだったら、何とか運用できそうです。

2017年6月22日木曜日

コメントの記入をTAと分担して作業する

大福帳.jsでは、教員だけでなく、あらかじめ登録しておいたメンバー(TA)が、受講生へにコメントを返すことができるようになっています。教員は、TAのメールアドレスをコースの設定画面で登録し、コメント書き込み用のURLをTAに連絡します。TAはそこにアクセスして記入できます。

今期、130名ほどのクラスで、実際にTAにもコメント記入を手伝ってもらっています*。

それによって記入の手間を幾分なりとも減らすことができますが、それよりむしろ、受講生の状況をTAと共有できる効果のほうが重要かもしれません。

受講生の書き込みがずらりと並んだ、うなぎの寝床的なページに、数人で書き込むことになるので、書き込みが衝突するといけません。現状の大福帳.jsでは、その辺りはとても緩く扱っていて、きちんとした排他制御は行わず、「後から書き込んだデータで上書き」しています。ただ、それだけでは、同じコメント欄に2人以上が同時に書き込もうとすると、おかしなことになりますので、コメント欄をクリック(フォーカス)した時点で最新の状態に内容を更新し、その書き込みが他のTAの入力によるものだった場合は、それと解るようにサインが出るようにしています。このくらいでも、実用上は問題は無さそうです。

2017年6月15日木曜日

メールを使ったユーザー確認

130人くらいの規模のクラスで大福帳.jsを使い始めたところ、サーバーが落ちてしまうトラブルに遭遇しました。調べてみると、メール送信に使っているGmailから

Invalid login: 454 4.7.0 Too many login attempts, please try again later. xxxxxxxx.29 - gsmtp

というエラーが返されたようで、大福帳.js 側ではメール送信エラーの際に、例外をスローするようにプログラムしていたためでした。

数百人が同時にサインアップすると、一気に大量のメールが送信されるので、操作のタイミングがばらけるような工夫が必要かもしれません。

当面、ユーザー確認が完了した旨のメールによる通知は止めることにします。

2017年5月8日月曜日

「中間アンケート」的な使い方

私が務めている大学で授業の最後に一度だけ実施される「学生による授業評価」は、大学による評価・改善の取り組みのための重要な情報源となっているわけですが、教員個人にしてみれば、もう終わってしまった授業については改善のしようがないわけで、それでは次年度の授業改善に役立つかといえば、(少なくとも私の場合)その頃にはアンケートのことなど忘れてしまっていたりして、それに必要な労力や費用を考えると、何とも「もったいない」気がしていました。

アンケートに記入する学生にとっても、もう終わってしまった授業について、建設的な回答しようという動機はあまり湧かないでしょう。

コースの中盤あたりでアンケートを実施*すれば、軌道修正のよい材料になるはずですが、そんな用途に、(大福帳.jsに限らず)すぐに結果を確認できるオンラインツールは有用かな、と思います。

2017年4月13日木曜日

研究室での活動に大福帳.jsを使う

知り合いの大学の先生にこの大福帳.jsを紹介したところ、『春休み期間中、研究室の学生達との連絡に使ってみようかな』、とおっしゃっていただきました。

これまで中〜大人数授業を念頭に、このサービスを企画していたのですが、その先生の発言は目からウロコでした。学生の研究活動の進捗状況を、例えば毎週、大福帳に書いてもらって、先生がそれにコメントする、といった、簡易研究ポートフォリオ、とでもいった使い方も可能だな、と。

特に、長い休みの期間中など、直接それぞれと面談することが難しい状況で、こうしたオンラインツールは有用かもしれません。

今度その先生に合う機会があったら、どんな具合だったのか、尋ねてみることにします。