数年前に、ある研究会に招いていただいて、私がやっている(教育とは全く関係のない)研究を紹介させていただきました。そこで、「不便益」について研究されている川上先生と出会いました。
いまの世の中、効率化や最適化が「善」と見なされ駆動されているわけで、教育とて例外ではありません。eラーニングもそういう文脈で語られることが多いように思います。
それに反して、大福帳というのは、あれこれ手間がかかります。はっきり言って「不便」です。明らかにやる気の無さそうな受講生にも、「なるほど。でも、学んでみようよ」、と、声をかけ続けたりするわけです。
大福帳とは、こうした不便を教員に強いるための装置なのかもしれません。そして、そうした面倒を通じて得られる不便益が、とても大切だったりするのではないかと。
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