2017年1月21日土曜日

大福帳.js を1セメスター使ってみて

今期の「応用数学」(工学部2年生対象、60名ほど)も最終回を迎えました。最後に、大学側が実施する「学生による授業評価アンケート」を配布し、加えて、いつものように大福帳.jsにも(特にお題は設けず)記入してもらいました。

その中には『大福帳.jsはモチベーションの維持に大幅な効果があったと感じているので他の授業でも導入していただきたい・・』という書き込みがあり、プラスの効果はあったのかな、と思っています。

期間を通じて、いちばんよく目についたのは、『(・・・について)しっかり復習したいと思う』という主旨の書き込みでした。その言葉が、行動に繋がっているかどうかは不明ですが、学習のポイントの意識づけにはなっているのかもしれません。

アクセス記録を見ると、授業時間以外に大福帳.jsにアクセスする受講生はそれほど多いわけでもなく、熱心に取り組んでいる少数派(「リピーター」)と、授業時間以外はこの科目のことは気にしていない多数派、に分かれている感があります。

大福帳に何を記入してもらうか、あれこれ試行した結果、落ち着いたのは、授業の中盤に簡単な演習を行い、その解答(数式)の一部を空欄にして示した上で、『今日の大福帳には、この空欄部分を記入してください』というパターンです。そして授業の最後に再び、『問題の解答と、この授業についてあなたが選ぶキーワードを2つ以上、大福帳に記入してください』という指示を出すようにしました。

この授業については、毎回全員の書き込みに回答することにそれほど大きな負担感はありませんでしたが*、沢山の授業を持っていたり、クラスの人数が100〜200名を越えたりすると、一人で大福帳を運用するのはなかなか大変だろうな、と(今更ながら)感じました。